”失踪”という選択
探偵社ならどこでもやっている行方調査ですが、
特に最近うちの事務所でも、失踪人を探してほしいという依頼が非常に目立っている気がします。
「夫が家を出たきり戻らない」「彼が突然いなくなった」「会社の社員が失踪した」「友人と連絡が取れない」
などの相談の電話が毎日のようにかかってきます。
実際にここ数年の失踪者の数というのは増加傾向にあり、毎年10万人以上の失踪者が現れているそうです。
なぜ、この人たちは失踪しなければならなかったのか?
理由は様々。
借金を抱えている人、精神的に苦しんでいる人、犯罪を犯した人、自殺願望がある人、恋愛トラブル、
何らかの事件に巻き込まれている人…。
そして依頼者の大半は、お金を返してほしい、安否だけでも確認したい、というのが目的です。
事件に巻き込まれたりした場合は別ですが、失踪といっても容易にできるものではなく、自分の生活を全て捨て行方をくら
ますわけですから、精神的にも肉体的にもものすごくパワーを要することなのではないかと思います。
失踪人探しの方法は様々ありますが、本人がまだどこにも停滞していない場合が多く、自分の足跡がどこにも残らないよう
にしているため非常に厄介です。
探偵としては不謹慎かもしれませんが、そういった人を探して本当に良いものなのか?と疑問に思うことがあります。
必ずしも失踪した側に問題があるわけではなく、失踪させた側に問題がある場合も少なくはないのではと思います。
我々は全力で調査し、失踪人を見つけ出しますが、その後のことはわかりません。
しかし、我々が調査した結果が、依頼者と失踪者の互いにとって、不幸なあるいは悲しい結末になっていないこと、
必ず良い結末になってくれていることを切実に願います。
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