福知山線脱線事故
あの悲惨な事故から丁度、三年がたちました。
早朝の調査を終えて、調査車両の停めてある駅まで帰る際に、
この福知山線に乗りました。
車内放送では車掌があのときの事件のことや、
これからのJR西日本の姿勢などを話していました。
車内放送を聞きながら、当時のことを思い出していたのですが、
本当に悲惨な事件だと思います。
原形を留めていない電車。
マンションに突っ込んでいる電車。
死者107名(運転士含む)、負傷者562名を出す未曾有の大惨事。
遺族のショックは計り知れないでしょう。
生存者が「なぜ僕が生きてしまったのか」と言っていた台詞が
いまも頭に残っています。
事故原因の一つが運転士が直前に犯したオーバーラン。
処分をおそれた運転士は、車掌の無線交信に気を取られ、
ブレーキが遅れたもの。しかし、その背景には、
JR西日本の運転士に対する懲罰的な日勤教育や、
懲戒処分があったことが後の捜査でわかっています。
この事故でJRがどう変わったのか。日勤教育がいまもされているかは
わかりませんが、もう二度と悲劇をおこしてほしくないですね。
事件の後、JRの運転の荒っぽさが、解消されているように感じます。
以前は立っていると、転びそうになることもありましたが、
いまはだいぶマシになりました。
何か起きなきゃ変われないってのも、酷ですね。
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