ドイツ・ブンデスリーガ1部リーグのバイエルン・ミュンヘンに
所属するオリヴァー・カーンが、現役を引退することになった。06年の日韓W杯の影響で、日本でも一躍有名となったこの名GKは、
バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表で数々のタイトルを獲得し、
今季もリーグ優勝を果たし、最終節も4-1で快勝、カーン引退に花を添え、
まさに有終の美を飾った。
1994年からバイエルン一筋のカーンは、
引退する38歳までこのチームのゴールマウスを守ってきており、
この年齢まで強豪チームのスタメンをはれるというその精神力が
やはり彼の魅力だろうし、すごいところだろうと思う。
99年には、カンプ・ノウの奇跡(悲劇)を経験しており、
またゴールマウスを守っていた当事者でもある。
彼の闘志あふれるプレーは日韓ワールドカップをご覧になった方なら記憶に新しいことだろう。
カーンを知らない人や、初めて見た人は口々に「ゴリラだ!」と言ったという。
ゴールを死守し、雄たけびをあげるその姿はまさにゴリラの咆哮を思い出させた。
GKとしては世界最高峰と言われており、彼相手にゴールは難しいとされている。試合に対する集中力や勝利への執念、ゴールされるのを最も嫌うことでも有名。
笑い話として、自チームが負けている試合で、コーナーキックの際に相手ゴール前まで駆け上がり、
自らの手でパンチングしゴールを決めてしまって退場処分を受けたり、
幼稚園児との交流では、幼稚園児のゴール数ごとに寄付金を出す予定であるにも関わらず、
すべての幼稚園児のシュートをブロックしたこともある。
まさにGKの鑑。
彼のプレーがもう見れなくなるというのは非常に残念なことだが、
これから別の道に進んでも、ずっとカーンらしくいてもらいたい。
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