チャンピオンズリーグ、終焉……
5月21日、モスクワの地でチャンピオンズリーグ覇者が決まった。
イングランド勢対決となったこの決勝、
勝ったのはプレミアリーグの王者でもあるマンチェスター・ユナイテッド。
前半の早い段階でマンチェスター・Uがクリスティアーノ・ロナウドのゴールで先制。
しかしチェルシーも負けじと前半終了間際に
ランパードのゴールで追いつき前半は1-1で折り返した。
後半はチェルシーペースで試合が進んでいったが両者譲らず結局試合は延長へ。
そして延長でも1-1のまま、勝負はPK戦にもつれ込んだ。
チェルシー、マンUともに2人目まで順調にPKを成功させ、
マンチェスター・Uの3人目のキッカーはC・ロナウド。
バルセロナ戦での失敗が思いおこされたのか、まさかのPK失敗。
チェルシーは順調に決め続け、誰もがこれでチェルシーの優勝かと思われていた。
チェルシーの5人目のキッカーはキャプテン、ジョン・テリー。
わずか数メートル先のゴールネットに蹴りこむだけで、優勝が決まる。
が、雨でぬかるんだピッチに足を滑らせPK失敗。
膝をかかえこむテリー。チェルシーサポーターは唖然とし、マンUサポーターは一気に息を吹き返す。
勝負の行方はまったくわからなくなった。
壮絶な激闘を繰り広げてきた両雄。足も攣り、まさに満身創痍の状態の中、
PK合戦は行われ、そしてチェルシー7人目のキッカーは、アネルカ。
途中出場の彼の表情は緊張で強張り、ガチガチの状態で蹴りこんだボールは
あっさりファンデルサールに読まれ、失敗。
チェルシーの初優勝はお預けをくらい、マンチェスター・Uの優勝が決まった。
歓喜の涙を流すC・ロナウドの横では、テリーが悲しみの涙を流していた。
そして観客席では、アブラモヴィッチオーナーが、
怒りで顔をひきつらせていたとか、いなかったとか。
いやあ、しかしなんともドラマティックな終焉。
試合が終わったあともこのすばらしい死闘の余韻に浸った人は多いのではなかろうか?
今大会、よくも悪くも主役はC・ロナウドだったのではないだろうか。
こうしてまた1つ歴史が刻まれたわけである。
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