羞恥心
今日は、新人君には苦い思い出となる出来事がありましたので、
新人君が忘れないよう、このブログに記録しておきたいと思います。
依頼内容は浮気調査。
対象者を勤務先から尾行し、女性と会う写真を撮っていきます。
依頼者いわく、会う頻度が多いとのこと。
予め依頼者から聞いていた情報通り、対象者は
17時半きっかりに勤務先を出てきて、そのまま車両でお出かけ。
20分程走り、閑静な住宅街に入っていきました。
なんだろうな、と思っていると、ある住宅から女性が出てきて、すぐさま対象者の隣へ。
この様子だと毎日会っているようです。
女性を乗せるとまた走り出し、高速道路に乗ってしばしのドライブへ。
ここからが新人君の地獄の始まりでした。
高速道路は大渋滞で、うっかり巻き込まれるはめに。
数時間は動かない。対象者達がイチャついた時に撮影できるよう、
カメラのセッティングをしようとして、
ふと助手席の新人君を見ると、顔が青ざめていました。
「ど、どうした!」
つい慌てふためく私。
「ずみまぜん、漏れそうです…」
どうやら新人君は調査開始時間からずっとトイレを我慢していたようです。
私がいるとはいえ、調査は失敗してはいけない、
そんなプレッシャーからトイレに行くのを忘れていたようです。
一応こんな時の為に調査車両には、
携帯トイレなるもの(尿が固まる優れもの)を用意しています。
目張りをしているので、見えないとはいえ、
渋滞で周囲は車だらけなので、この中でするというのはかなりの羞恥心。
新人君に渡すと、少しためらいながらも、自然の摂理に逆らえず、
泣く泣く用を足す事に。
調査はその後、無事ホテルでの証拠撮影し成功したものの、
新人君の心にはトラウマが生まれてしまったようです。
因みに私の会社では携帯トイレを使った探偵調査員は過去にはいなく、
新人君が記念すべき第1号となりました。
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