ニュース: 2008年4月アーカイブ

あの悲惨な事故から丁度、三年がたちました。

早朝の調査を終えて、調査車両の停めてある駅まで帰る際に、
この福知山線に乗りました。

車内放送では車掌があのときの事件のことや、
これからのJR西日本の姿勢などを話していました。

車内放送を聞きながら、当時のことを思い出していたのですが、
本当に悲惨な事件だと思います。

原形を留めていない電車。
マンションに突っ込んでいる電車。

死者107名(運転士含む)、負傷者562名を出す未曾有の大惨事。
遺族のショックは計り知れないでしょう。

生存者が「なぜ僕が生きてしまったのか」と言っていた台詞が
いまも頭に残っています。

事故原因の一つが運転士が直前に犯したオーバーラン。
処分をおそれた運転士は、車掌の無線交信に気を取られ、
ブレーキが遅れたもの。しかし、その背景には、
JR西日本の運転士に対する懲罰的な日勤教育や、
懲戒処分があったことが後の捜査でわかっています。

この事故でJRがどう変わったのか。日勤教育がいまもされているかは
わかりませんが、もう二度と悲劇をおこしてほしくないですね。

事件の後、JRの運転の荒っぽさが、解消されているように感じます。
以前は立っていると、転びそうになることもありましたが、
いまはだいぶマシになりました。

何か起きなきゃ変われないってのも、酷ですね。

本村のコピー.gif

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドラえもんが何とかしてくれると思った」

事件当時18歳だった山口県光市の母子殺害事件の被告人に死刑判決が下った。
会見をする本村さんの目には、涙がうかんでいた。
本村さんの言葉はいつも思うが、深みがある。
聞いていて感慨深い。

この判決により、犯行当時の年齢は関係なく、死刑を回避する決定的なものとはいえず、

たとえ少年であろうが特別視されないということになりそうである。

これは今後の裁判においても大きな意味を持つものとなりそうだ。
遺族は9年もの間戦い続けてきた。

その期間はあまりにも長すぎるものであり、つらいものであっただろう。
途中では被告弁護団による心ない言葉も本村さんは受けた。

だが、犯行の悪質さや動機などから見ても、

裁判官が正当な判決にしてくれるのではないかと、私は思っていた。

死刑が正しいかどうかはわからないが、これが一つの答えであることは間違いない。

なによりもすごいと思ったのは遺族の意志や決意であろう。
最後まで戦い続けるんだというその気持ちを貫き続けた結果がやっとでたのではないかと考えるものである。

 

 

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